KESTREL/KESTREL
(1974)
1 THE ACROBAT 
2 WIND CLOUD 
3 I BELIEVE IN YOU
4 LAST REQUEST 
5 IN THE WAR 
6 TAKE IT AWAY 
7 END OF THE AFFAIR 
8 AUGUST CAROL
何で、もっと大きく扱われないのか!?
 この70年代のかくれた名盤に出会ったのは、つい最近のこと。ミック ロンソンの後にスパーダーズ フロム マースに加入したデイブ ブロックが中心に作られたバンドというあまり触手がわかないコピーなのだが、聴いてみるとすごくいい。取り立ててうまいヴォーカルでもなく、うまいギターでもなく、ここはジェネシス、ここはビートルズ、ここはミックロンソンが入っているとか思うのだが、聞いているとどんどん引き込まれる。メロトロンがたくさん入っているから大好きなのもあるが、とても聴きやすい。もっと多くの人に聞かれるものだと思う。
 確かにプログレでもないし、といって、ポップスでもないし、どこの範疇に入るのかわからない。
 1 THE ACROBATでのめまぐるしい曲のなかでのどことなくバッドフィンガーのピートハムを思わせるヴォーカルがとってもいいし、
 4 LAST REQUEST
でのドラマティックな構成といい、
 5 IN THE WAR8 AUGUST CAROLでのメロトロンはうっとりしてしまう。メロトロンの使い方では、クリムゾンのエピタフ・スターレス、チェレステ・マッチングモウルのファーストなど素敵なものがあるが、ケストレルのメロトロンの使い方もとてもいい。正統派ブリティシュポップ(どんな音か?)にどうメロトロンを導入するか考え込んだつくりだと思う。このCDのコピーには、「プログレッシブ・ポップとでも呼ぶべき、70年代のブリティシュ・ロック・シーンにおける愛すべきかくれた名盤」と書いてある、コピーを作った人も形容しようがなかったんだろうな。でも、きっとこの人もケストレルのことを好きなんだと思う。
 74年の作品。こんなにいいものがまだいっぱい埋もれているんだろうな。
(2001年8月31日)